私はゼネコンで15年間建築施工の仕事に従事し、その後2年間コンストラクションマネジメントの業務に携わってきました。働き方を見直したいと考え転職活動をしていた際に、エージェントの方から「NTTアグリテクノロジーが建築施工やコンサルができる人材を募集している」との話を伺いました。その瞬間、直感的に興味を抱くと同時に、農業WEEKという展示会を訪れ、アグリ事業の盛り上がりを肌で感じました。これまでの建築施工やコンストラクションマネジメントの経験を活かしながら、世界的な課題である食料自給率の向上に貢献できることに大きな魅力を感じ、NTTアグリテクノロジーへの入社を決めました。

仕事で私が大切にしているのは、「個人ではなくチームで課題解決に取り組むこと」です。自分で解決できる課題には迅速に対応することを心掛ける一方で、自分だけでは解決が難しい課題については、適切な人に情報を共有し、問題を先送りにしないよう務めています。業務が忙しくなると情報を抱え込みがちになるため、そうならないよう常に意識しています。また、チーム内でも問題を抱えて困っている人がいないか気を配りながら仕事を進めています。このような姿勢で取り組むことで、チーム内のコミュニケーションが円滑になり、結果として組織力の向上につながると考えています。

「アグリ事業」は、建築に携わってきた方にとって馴染みのない分野に思われるかもしれません。私自身も、エージェントから紹介されるまでは、この分野に転職するとは考えていませんでした。しかし、実際に業務に携わると、建築で培った知識や経験を活かせる場面が多く、圃場建設も従来の施工現場とは異なる魅力があり、とても興味深いと感じています。また、自分が施工した建物が、食料問題という大きな課題の解決に寄与していることは、仕事をする上で大きなモチベーションになっています。アグリ事業は、今後ますます社会的に求められてる分野だと考えています。新しいことにチャレンジしたいという方は、ぜひこの世界に飛び込んでみてください。

私は、会社勤めとの農業を両立する兼業農家の家庭で育ちました。その実家も同じ状況ですが、高齢化や後継者不足により農業の継続が難しくなり、遊休農地が増えていく現状に寂しさを感じています。さらに、昨今の戦争による食料品の物価高騰や、日本の輸入依存の現状を目の当たりにし、食料自給率の低さに強い危機感を覚えました。衣食住とよくいわれますが、その中でも最も重要な「食」が今、深刻な危機に直面しています。この社会課題を解決するためには、労働力不足を補うための高い生産性と省力化が不可欠だと考えました。そこで、前職の建設会社での施工管理の経験を活かせること、そして「食」×「住」×「通信・情報」を掛け合わせた施設園芸の重要性に気づきました。その結果、NTアグリテクノロジーと出会い、大きな可能性を感じてこの道を選びました。

陸上養殖に関する業務を担当しています。EPC事業として、設計・調達・建設を一貫して行うプロジェクトに、各分野で強みを持つ仲間たちと共に取り組んでいます。施工管理の経験を活かし、設計段階では現地調査を行い、工法や工程の検討、工事費の積算、各種法令に関する行政協議を担当。調達・建設の段階これから本格化しますが、元請けとして現場に入り、工事管理の業務を進めています。

仕事のやりがいとは何か――改めて考えてみると、私にとっては「協力」「感謝」「感動」の3つの要素が大切だと感じます。自分ひとりでは成し遂げられないことも、チームで「協力」することで実現できる。仲間やお客様、協力会社、そして家族への「感謝」の気持ちを持ちながら取り組み、仕事が達成されたときには、共に味わう「感動」がある。これこそが、私の仕事のやりがいです。現在、前職の建設分野から一歩踏み出し、未知の領域である一次産業に挑戦しています。分からないことも多いですが、その分学ぶことも多く、たとえ小さな達成でも「協力・感謝・感動」の3つの要素（私なりの“3K”）を実感しながら日々やりがいを感じています。