事業一覧 > 育種

種子開発

育種

持続可能な農業を実現するため、NTTアグリテクノロジーは新しい品種開発を支援しています。リーフ・ラボと共に、生産性向上と安定した収量をめざします。

育種 × 技術で持続可能な農業へ

種子開発

特徴

1

高速育種技術による
迅速な品種開発

人工光型植物工場技術と精密な環境制御技術を活用した高速育種システムを導入しています。これにより、新品種の開発期間とコストを大幅に削減し、植物工場向けの専用品種を迅速に提供することが可能です。

特徴

2

チップバーン耐性を持つ
レタス品種の提供

チップバーンの発生が少なく、生育が良好なレタスの種子を提供しています。これにより、トリミング作業の削減や収量の増加が可能となり、植物工場の生産コストの革新的な低減に貢献しています。

特徴

3

テイラーメイド育種による
工場適応品種の開発

高速育種技術を活用し、多様な顧客のニーズに応え、各植物工場の栽培環境に適したレタスの品種を開発・提供しています。これにより、各工場の生産効率向上や経営収支の改善に寄与しています。

人工光型植物工場で生育中のレタス

当社は、ICTとデータ活用を基盤に、持続可能な次世代型農業の実現をめざしています。その一環として、種苗開発に強みを持つリーフ・ラボへ出資し、フードバリューチェーンビジネスの強化を共同で進めています。同社の高速育種技術を活用し、植物工場や高度施設園芸の環境下にて、生産性の高い品種を開発することで、安定した収量、品質の均一化、省力化を実現します。技術革新を通じて農業の可能性を広げ、持続可能な食料生産の発展に貢献していきます。

リーフ・ラボが開発したチップバーンレス品種ウィキリーフ

チップバーンが発生したレタス

種取り間近のレタスの様子

取組の背景

気候変動や労働力不足、食料需要の増加により、農業ではより効率的で安定した生産が求められています。スマート農業の導入により植物工場や高度施設園芸は、環境を制御することで安定した生産が可能な一方で、既存の品種では収量や生育の最適化に課題がありました。当社は、リーフ・ラボとの協業を通じて、これらの生産環境に適した品種開発を推進。高速育種技術とデータ活用を組み合わせることで、生産性を最大化し、効率的かつ持続可能な農業の確立をめざします。

めざすべき姿

当社は、ICTを活用した次世代型農業の推進に取り組み、持続可能な食料生産の発展をめざしています。植物工場や高度施設園芸では、環境を制御しながら安定した生産が可能な一方、既存の品種では生育特性が十分に活かされず、生産性向上や経営の最適化に課題が残されています。

こうした課題を解決するため、植物工場向けの育種を専門とするリーフ・ラボと連携し、品種開発を推進。特に、高速育種技術を活用したテイラーメイド品種の開発に取り組んでいます。リーフ・ラボが提供する「チップレスシリーズ」などの品種は、チップバーン(カルシウム不足によって発生する生理障害)を抑え、歩留まりを向上させることで、生産コストの削減に貢献します。また、成長スピードの速い品種を開発することで、より短期間で高収量を得られる栽培モデルの構築を可能にします。

さらに、当社の強みであるデータ解析技術を活かし、各品種の生育データを蓄積・分析することで、最適な栽培環境の構築をサポート。環境制御データと品種特性を組み合わせ、より精密な栽培管理を実現することで、施設栽培の収益性向上にも貢献します。

今後は、開発した品種の実証実験を重ね、植物工場のみならず、高度施設園芸全般での活用を視野に入れた品種開発を推進します。これにより、各生産環境に適した品種を提供し、多様な施設栽培のニーズに応えることをめざします。また、将来的には、気候変動や病害虫リスクに強い品種の開発にも取り組み、より持続可能な農業の実現を支援していきます。

当社は、リーフ・ラボとの協業を通じて、より高い付加価値を持つ農業モデルの創出をめざし、技術革新を推進していきます。

育種 × 技術で持続可能な農業へ

種子開発

種子開発

育種

一次

生産

二次

加工・流通

三次

販売・消費