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外線発光光源」を軸とするスマート病虫害防除技術の確立に向けた実証実験の開始

2022.10.21

プライムデリカ株式会社
ヤンマーグリーンシステム株式会社
東日本電信電話株式会社
株式会社NTTアグリテクノロジー

 プライムデリカ株式会社(本社:神奈川県相模原市/代表取締役社長:齊藤 正義)、ヤンマーグリーンシステム株式会社(本社:大阪府大阪市/代表取締役社長:森山 弘寿)、東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:澁谷 直樹、以下「NTT東日本」)、株式会社NTTアグリテクノロジー(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:酒井 大雅)は、イチゴを対象に「紫外線発光光源」を軸とするスマート病虫害防除技術の確立および農作物の安心・安全と安定供給の両立を図る生産環境の実現に向けた実証実験を、2022年11月より開始します。

1.プロジェクトの背景と目的

 昨今、日本の農作物生産環境では、病虫害による被害の影響が甚大であり、温暖化などによりその傾向は拡大※1しています。
 そのような中、農林水産省「「知」の集積と活用の場® 産学連携協議会」において、NTT東日本が代表を務める「統合型農作物病虫害防除システム研究開発プラットフォーム」が2021年8月に設立されました。これまで、本取り組みの中で、プライムデリカ・ヤンマーグリーンシステムをはじめ各分野で先端技術を保有する企業や学術機関が、従来の化学農薬に代わる物理的な防除技術である「紫外線発光光源」とICTや自動栽培装置などの先端技術を組み合わせることで期待される、新たな病虫害防除技術の確立と社会実装に向けて活動を進めてきました。

2.実証概要

 ヤンマーグリーンシステムが提供するイチゴ移動栽培装置※2を中心とした次世代型生産設備が導入されている熊本県内にあるプライムデリカ所有の圃場を実証フィールドにして取り組みます。今回、当該圃場において、物理的な防除技術として期待される「紫外線発光光源」を用い、NTT東日本が各種試験データの取得と分析をする実証を行います。この実証により、環境負荷低減と持続的な農業生産を実現することを目的とする、化学農薬の使用量およびリスクを低減させた安心・安全なイチゴ※3の生産・安定供給を実現する次世代型スマート防除技術の確立をめざします。
 具体的には、温暖化の影響で被害が拡大傾向にある「ナミハダニ※4」を対象に、複数品種のイチゴの葉に紫外線発光光源を照射し、その防除効果を定量的に把握・確認します。
 将来的には、プライムデリカ、ヤンマーグリーンシステム、NTT東日本、NTTアグリテクノロジーが連携し、ナミハダニに限らずアザミウマ等の害虫や、他の病害を統合的に防除可能な新しい技術の確立と、イチゴの生産における作業自動化の双方を実現し、スマート防除技術の植物工場等への実装をめざします。

実装イメージ

実装イメージ

3.参画企業の役割・狙い

4.プロジェクト実施期間

2022年11月から2023年6月上旬(予定)

5.アグリビジネス創出フェアへの出展

「統合型農作物病虫害防除システム研究開発プラットフォーム」は、以下の内容で出展します。

報道機関からのお問い合わせ先

NTT東日本 広報室

本件に関するお問い合わせ先

プロジェクト全般に関すること
東日本電信電話株式会社 ビジネスイノベーション本部 地方創生推進部
生産されるイチゴに関すること
プライムデリカ株式会社 R&D推進部
次世代型イチゴ栽培設備に関すること
ヤンマーグリーンシステム株式会社 園芸施設部