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富岡町

富岡町における獣害対策実証実験

IoT技術を活用したイノシシ被害軽減への挑戦と地域復興の支援

この事例紹介の記事は2020年12月09日時点のものです。

背景

福島県富岡町では、東日本大震災後の避難指示が解除され、営農が再開されました。しかし、農作物を荒らすイノシシによる獣被害が、生産者にとって大きな課題となっています。農作物の被獣害は、営農再開の大きな障害となっており、地域の農業の安定した復興させるためには、対策が不可欠です。

そこで、NTT東日本、富岡町、東京農工大学は、この問題を解決するため、IoT技術を活用した獣害対策の実証実験を共同で実施しました。

実証実験の内容

実証実験では、IoTセンサーを活用した追い払い機器を用いて、イノシシの活動を抑制する方法を検証しました。

まず、自動撮影カメラを設置し、イノシシの出没パターンや活動時間を詳細に調査。さらに、GPS装置を使って捕獲したイノシシの行動を追跡し、その行動圏範囲を分析しました。

また、音と光を利用した追い払い機器を設置し、追い払い後のイノシシの反応を調査。その結果、イノシシの活動時間や出没頻度が大きく減少し、特に稲作の収穫期には顕著な効果が確認されました。

成果と今後の展開

実証実験の結果、イノシシの行動を抑制するための有効な手段が明らかになり、地域農業の生産性向上に貢献する道筋が見えてきました。

今後は、得られたデータを基に、さらに効果的な対策を検討し、イノシシと人間の生活圏を適切に分ける取り組みを進めていきます。NTT東日本は、引き続きICT技術を活用し、農業の復興支援に取り組むとともに、地域への貢献を目指してまいります。

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