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概要
農業の効率化と生産性向上は、今後さらに重要な課題となります。そこで、サラダボウル、アグリビジョン、NTT東日本の3社は、これらの課題に対応するため、山梨県北杜市で共同実証実験を実施しました。今回の実証実験では、最先端のIoT技術を活用し、トマトの収穫量予測の精度向上と農作業の効率化をめざしました。

取り組みの背景
サラダボウルとアグリビジョンは、国内最大級の園芸施設を持つ農業法人として、日々トマトの生産に取り組んでいます。しかし、従来の方法では収穫量の予測に時間と手間がかかり、広大なビニールハウス内での作業効率化にはも限界がありました。そこで、最新のIoT技術を活用し、これらの課題を解決することをめざしました。

実証実験の内容
実証実験では、Wi-Fi、AI、ビーコン技術を活用し、以下の2つの目標を達成しました。
・トマトの収穫量予測
Wi-Fi経由で送信されるカメラ映像をAIが解析し、収穫可能なトマトを特定。この技術により、従来は経験に頼っていた収穫量の予測を、より正確かつ効率的に行えるようになりました。その結果、栽培責任者の負担が軽減され、農作業計画の精度が大幅に向上しました。

・農作業者の可視化
農作業者が身につけたビーコンを利用し、位置情報や動きのデータをリアルタイムで収集。Wi-Fiを介してクラウドに送信し、AIが解析することで、農作業者の流れを可視化しました。これにより、作業効率やパフォーマンスを把握でき、今後の業務改善に役立てることができます。


今後の展望
この実証実験を通じて、農業分野におけるIoT技術の可能性が実証されました。今後は、より使いやすいレディメイド型のIoTサービスを商品化し、農業法人や担い手農家を支援するとともに、農業の6次産業化を加速させることをめざします。

関連リンク
報道発表資料

