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IoTを活用した「アグリイノベーションLab @山梨市」が地域活性化賞を受賞

農業IoTの実践で地域の課題解決を加速、共同プロジェクトが高く評価される

取り組みの背景

2017年に始まった、山梨市、JAフルーツ山梨、シナプテック、NTT東日本による協働プロジェクト「アグリイノベーションLab @山梨市」。地域の基幹産業である農業の課題解決をめざし、IoT技術を活用して地域産業の活性化を推進してきました。この取り組みは、2019年2月27日に開催された「第6回IoT Lab Selection」において、「地域活性化賞」を受賞するという成果を上げました。

プロジェクトの目的と内容

「アグリイノベーションLab @山梨市」は、山梨市全域を「試験圃場(Lab)」として活用し、農業の省力化や効率化、さらには経済的損失の抑制を実現することを目指しています。特に、伝統的な農業手法に依存した勘や経験から脱却し、新規就農者を確保するために、NTT東日本をはじめとする参加企業がそれぞれの技術やリソースを結集。持続可能で収益性の高い農業の実現を目指してきました。

NTT東日本は、IoTセンサーやネットワークカメラをビニールハウスに導入し、圃場環境や作物の状況をリアルタイムで可視化しました。これにより、生産者は農作業の効率を高め、省力化を進めるとともに、予期せぬ経済的損失を防ぎながら、生産性の向上を実現しています。さらに、2018年1月には、この取り組みを「農業IoTパッケージ」として商業化し、農業分野におけるIoT技術の普及を加速させました。

受賞理由と評価

「地域活性化賞」は、地域の課題解決や経済の活性化に寄与貢献するプロジェクトに贈られる賞です。今回、このプロジェクトは61社の応募の中から選ばれました。審査員からは、「農業IoTの導入による成果だけでなく、地域と協力して実運用を行い、エコシステムを構築している点が特に高く評価された」とのコメントがありました。これにより、農業分野だけでなく、防災対策や盗難防止など、地域のさまざまな課題にも対応できる点が評価されました。

今後の展開

「アグリイノベーションLab @山梨市」の取り組みは、農業だけでなく、防災や警察との連携による盗難防止、さらには地域経済のさまざまな分野にも広がっています。NTT東日本は、今後も農業IoTをはじめとした技術を活用し、地域課題の解決と地域活性化に引き続き貢献していく予定です。

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